日々の積み重ね。飼い主ができる小さなこと。

自然の中で暮らす野生動物は本能に頼って生きていくことができますが、人間社会の中で私たちと一緒に暮らすペットは飼い主である人間に支えられなければ生きてはいけません。飼い主が命を預かるという重大な責任を怠れば、ペットはたちまち健康を害して病気になり命の危険が生じてしまうことは、大げさではなく十分にあることです。
飼い主がペットにできることは限られてはいますが、できる限り愛情を注いで健康を守ってあげましょう。

ペットにも規則正しい生活を

人間同様にペットにも規則正しい生活を身に付けさせましょう。
外敵が存在しない人間社会の中では、ペットはついだらけた生活を送ってしまうこともあります。すると食べ過ぎてしまったり、運動不足になってしまったりと、人間と同じように生活習慣病になってしまいます。
ペットに自発的に行動を改めるよう直ちに言葉で伝えてお尻を叩くようなことはできませんから、飼い主がしっかりと食事量を制限してあげて、運動できるよう散歩なども付き合ってあげましょう。
睡眠不足もペットの健康に良くありません。可愛いから、遊びたいからといって、ついペットのお昼寝を邪魔してしまうことはあるかと思いますが、休むべきときはしっかりと休ませてあげましょう。
生活習慣の中でも食生活には特に気を配ってあげましょう。
ペットには自分が何を食べたいかという選択権がありません。飼い主に提供されたものを食べるしかありませんから、出されたものが体に悪かったり、量が少なかったり、逆に多すぎたりしても、従ってしまいます。たとえ喜んで食べているものだとしても、体に良いとは限りません。
人間が食べる料理をそのまま与えてしまうのは特に危険です。消化不良を引き起こしたり、重大な内臓疾患を招く恐れもあります。
どんなペットか、どれくらいの年齢かによって食べるべきものは異なります。
ご自分で分からない場合は獣医に相談しましょう。

定期的な健康診断と観察

ペットは自分の健康状態を言葉で飼い主に伝えることはできません。
明らかに食欲がなくなったり、動かなくなったりすれば異常を感じられますが、そうなるころには大きな病気が進行していて取り返しがつかないこともあります。手術ができないくらいの手遅れとなってしまう前に、異常に気が付いてあげられるように、定期的な健康診断を受けさせるようにしましょう。
健康診断を受けさせているからといって、すべてが安心とは限りません。
突発的に調子を崩してしまうこともあれば、怪我をしてしまうこともあります。
毎日十分に接していなければ気が付いてあげられないこともあります。微妙な変化を見逃さないよう、しっかり観察しましょう。
観察といっても、可愛がってあげるだけで大丈夫です。体を触ったり声を聞いたり、ちょっとでもいつもとの違いが何かしら感じられれば、ペットを可愛がっている飼い主さんであれば、気が付ける違和感も十分にあります。

甘やかし過ぎないこと

ペットに愛情を注ぐことを、甘やかすことと勘違いしている飼い主は、残念なことに少なくありません。
たとえば犬であれば、自由に遊ばせたいということで外に放し飼いしたり、不必要に吠えたり噛みつこうとしても叱らなかったりと、それでは誰かに危険が及ぶだけでなく、ペット自身も危険な目に遭いかねません。車に轢かれてしまったり、吠えたり噛みつこうとして嫌われて、人間に暴力を振るわれてしまうこともあるでしょう。そんな危険が起きないためにも、甘やかさずにしっかりと管理しましょう。
ペットの自由を束縛することも、飼い主の役割です。
人間の言葉はペットに通じないということで、しつけは難しいと諦めてしまう人もいます。
ですが、言葉が通じず会話ができないとしても、多くのペットがしつけられている通り、人間の感情はペットに伝えることができます。
ペットが悪いことをしたらちゃんと叱り、それが続けば、それがしてはいけないことと覚えます。そうして成長していきます。
かといって、必要以上に叱るのもペットのストレスとなり、思わぬ病気を招きかねません。叱ることばかりをしつけであるとも勘違いせず、可愛がることも忘れないでください。